STORY

1988年4月、フランス国内では大統領選挙と地方選挙が近付いており、現職で社会党のミッテラン大統領と国民運動連合のシラク首相が国民に向けての最後のアピールを繰り広げていた。そんな中、その事件は勃発した。4月22日、遠く離れたフランス領ニューカレドニアの小さな島ウベアで、カナック族の独立派によってフランス憲兵隊宿舎が襲われ、警官が4名死亡、1名の検事代理を含む30名が誘拐される事件が起きたのだ。

ヴェルサイユにある国家憲兵隊治安部隊(GIGN)のリーダーであるフィリップ・ルゴルジュ大尉(マチュー・カソヴィッツ)は、事件解決のための交渉人に任命され、部下50名を連れてすぐさま現地へ飛んだ。ルゴルジュは犯人側も同じフランス国民であるということで、慎重にことを運ぼうと考えていたが、ヌヴェア島に到着するとすでに精鋭300名を引き連れた陸軍も来ており、指揮をとるヴィダル将軍から本島に戻るか指揮下に入るか選択を迫られる。ルゴルジュは将軍の指揮下に入ってことをうまく運ぼうと考える。
人質は北と南に分けられていたが、南の人質はファヤウエ村の族長たちの尽力で無条件解放され、人質になっていた現地住民の憲兵サミーから情報を聞く。一方、北のゴサナに連れ去られた人質たちは、カヤック族出身で今回のリーダーであるアルフォンス・ディアス(イアベ・ラパカ)たちによってヌヴェアの洞窟に囚われていた。ルゴルジュはGIGNの部下たち、人質になっていたサミーと交渉を手伝うとついてきた検事代理のビアンコーニとともに独立派たちがいる場所までたどり着くが、相手をよく知っているというビアンコーニの交渉は失敗し、ルゴルジュとサミーも独立派たちに捕まってしまう。

ルゴルジュは敵のアジトとなっている洞窟まで行くと、リーダーのアルフォンス・ディアスと対面する。人質たちの安否を確認したルゴルジュは、サミーの協力も得て、この事件を解決するための対話を始める。ディアスたちは解放戦線政治局の指示で詰め所を占拠して、島の開発を促す法律の廃止と地方選挙を中止させ、自分たちの風習や伝統を守ろうとしていた。最初は交渉を拒否する相手だったが次第に話し合いに乗じる。また4人を殺害してしまったことは偶発的で、交渉がうまくいったらその犯人も自首させるという。

ルゴルジュは本国に連絡して、まず軍を後方の拠点まで撤退させ、解放戦線のフランクと交渉するなど、平和的な解決をするための落とし所を探していく。だが、本国ではこの事件が虐殺事件として大きく取り上げられ、大統領選挙を控えた本国の政治家たちにとって、この事件が長引くことは政治への不満や不信を国民に植え付けることとなると考えていた。ミッテランは対話路線を、そしてシラクは強硬路線をとることを国民に説いていた。また政府からマスコミに流される情報も現実とは違うものとなっていた。
現場で奔走するルゴルジュは最後の手段として、マスコミを使ってディアスに声明を発表させることで平和的に人質を解放させようと考えるが、その動きを察知したポンス大臣から許可がおりず、ルゴルジュにある指令がおりる。それは彼が信じていた正義とはかけ離れた、独立派に対する攻撃命令であった。国家への忠誠と解放を約束したカナック族との間で板挟みになった彼は苦悩する。 そしてついに攻撃当日、海軍、陸軍による制圧作戦が始まった・・・